漆 史 雑 記

思いつくままに色々。あやしうこそものぐるほしけれ。

思いついたが吉日旅

3/15(金)の朝、なぜか早く目が覚めました。

そうだ、お出かけしよう。

 

地元駅→東京駅

まず、地元駅から東京駅へ。青春18きっぷを使用します。

 

東京→京都(東海道新幹線

まず、京都に向かうことにしました。

エクスプレス予約のグリーンポイントの期限が迫っていたので、グリーン車に乗ります。指定席料金でグリーン車に乗れるので、お得な気分。富士山側の座席は人気ですね。海側しか取れませんでした。海側も好きです。

 

京都

新幹線の中で大まかなプランを検討した結果、京都にいられるのは約1時間半。バスやタクシーを使わずに行ける観光地……と色々考えた結果、大好きな伏見稲荷大社に向かうことにしました。ここでも青春18きっぷが大活躍です。

JR奈良線で、2駅。伏見稲荷大社稲荷駅で降りてすぐ。もう9時半近かったので、既に境内には人がいっぱいでした。東丸神社とあわせて約10分のスピード参拝。さすがに山には登れませんでしたが、雰囲気は味わうことができました。

京都駅に戻ろうとしたところ、奈良線10分以上の遅れ! 早くもプラン崩壊が危ぶまれましたが、何とか軌道修正成功。「総本家にしんそば 松葉 京都駅店」さんへ。新幹線コンコース内にあるお店です。注文後、スピーディに料理が運ばれてくるので、時間がない時でも安心です。にしんそばをいただき、新幹線に乗ります。

 

京都→名古屋(東海道新幹線

在来線だと遠回りなので、新幹線で名古屋まで向かいます。

40分くらいなので、指定席で。(自由席でも料金は変わりません)

 

名古屋

トイレを探しているうちに電車の発車時間になってしまいました。とほほ。きしめん食べたかった……。そしてトイレは混んでいて入れなかった。

 

名古屋→豊橋→浜松(東海道線)

東海道線を乗り継いでいきます。豊橋で少し時間があったのですが、外に出るには短すぎたので、改札内のお店をふらふらしていました。

 

浜松

浜松といえばうなぎ!!! というわけで、「浜名湖うなぎ 丸浜」さんへ。お昼時を少しすぎていたので、すぐに入れました。うなぎ大好きです。

 

浜松→静岡(東海道線)

うなぎのお店に思ったより早く入れたので、予定よりも1本早い電車に乗れました。ガチの青春18きっぷ旅の場合、島田まで行ける電車を選びますが(逆なら興津)、今回は新幹線に乗るため、静岡行に乗りす。

 

静岡

お気に入りのふりかけを購入します。「Wasabi Furikakeっ酢」は、ご飯にかけるだけでわさび酢飯の味になる優れものです。

 

静岡→三島(東海道新幹線)

ここでも1本早い新幹線に乗れました。が、しかし。発車時刻を過ぎても新幹線が発車しません。車内を確認しています、というアナウンスにざわつく車内(デッキに立っていましたがそこそこ混んでいました)。さらに、ホームにたくさんの警察官がいてびっくり。事件? ここで足止め? ……と思っていると、新幹線がゆるゆる発車しました。普通に運転再開? 大丈夫なの? と不安が募ります。アナウンスはしていたのかもしれません。走り出すと、デッキは走行音でアナウンスが聞こえないのです。

※後日、ネットニュースで真相を知りました。事件でなくて何より。↓

新幹線にナイフ持った人! 通報で警察出動・・・あれ?そばに果物が 静岡市テレビ静岡NEWS) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190315-00000007-sut-l22

果物をカットするためのナイフだったのですね。大騒ぎになってしまい大変でしたね……と言いたいところですが、刃物は良くないです。今後のためにも、通報した人は称えるべきかと。

 

三島

時間があれば三嶋大社に行こうと思っていたのですが、断念。

 

三島→熱海(東海道線)

ほぼトンネルです。

 

熱海

せっかくなので、お宮の松を見に行こう、と思い立ちました。熱海駅は高台にあるので、海岸近くまではひたすら階段です。地味にきつい。そしてなかなか変わらない信号。余裕をもって出かけたのに、気付いたら予定の電車の発車時間1分前……。なんとか間に合いました。

 

熱海→上野(東海道線上野東京ライン)

19時から友人と上野で食事の約束していたので、電車に間に合って一安心です。

 

濃いのか薄いのかよくわからない日帰り旅でしたが、楽しく終えることができました。

 

 

京都・奈良・大阪

1/26(土)~1/28(月)の3日間で、京都・奈良・大阪に行ってきました。

以下、備忘録です。

 

~1日目~

 

旅のはじまり

今回の旅は東京駅から。8:10東京発のぞみで、京都に向かいます。

 

東海道新幹線

東海道新幹線には何度も乗っていますが、富士山が見えるポイントでアナウンスが入ることを初めて知りました。右側の窓から富士山が見えるよ! という。英語でも言っていたので、外国人観光客向けですか? 車窓から見えた静岡県側の富士山、雪が少なくて驚きました。関ケ原のあたりでは、雪が降っていました。今シーズン初めて見る雪景色に、テンションが上がります。

 

京都駅

ゆ、雪が舞っている……! テンションが上がったのは最初だけ。あとは寒くて寒くて。雪は、窓越しに見ているくらいがちょうど良いな、と思いました。ホテルに荷物を預け、近鉄で奈良に向かいます。

 

旅の目的その1:奈良 大立山まつり2019 ちとせ祝ぐ寿ぐまつり

昨年末に公式HPで知り、ずっと気になっていたイベントです。

平城宮跡歴史公園で開催されました。大和西大寺駅(とJR奈良駅)から無料シャトルバスが運行されていて、アクセスも良好。

オープニングセレモニーの演出が素敵で、すっかり見入ってしまいました。礼服・礼冠を纏った女帝が朱雀門から現れるシーン、良かったです。

広場にずらりと並ぶ屋台では、奈良県内の各市町村の特産品や郷土料理がいただけます。風が強くとても寒かったので、温かい料理が、おいしくておいしくて……。休憩スペースが完備されていたので、ゆっくり落ち着いていただくことができました。石油ストーブありがたや。

たらふく食べた後、資料等を見学。前に来た時と、展示がかなり変わったような気がします。奈良好き、古代史好きにはたまらない空間です。

 

奈良公園興福寺

シャトルバスでJR奈良駅に向かい、奈良公園の近辺を散策しました。鹿いっぱい。

個人的に感動したのは、興福寺の中金堂の囲いが完全に外れていたことです。奈良に通い始めた頃には既に囲いがあり、平成30年ってずっと先だよな~と思っていましたが、気が付いたら平成30年はすでに去年でした。嘘みたい。

 

1日目の夕食

 近鉄で京都に戻り、夕食は京都駅八条口近くの「とり匠 ふく井 本店」さんへ。山科のお店にはよく行っていたので、本店にもお邪魔してみました。黒焼を美味しくいただきました。このお店の美味しいので関東にも出店してほしい……。

 

京都タワーの大浴場

京都タワー地下3階の大浴場を、初めて利用しました。またしても雪が舞っていて、タワーまでの道のりが長い長い。土日のため料金は890円。券売機でお支払いをしてカウンターで受付をします。フェイスタオル1枚は借りられますが、バスタオル等は有料のため持っていった方がお得です。22時までの営業ですが、21時頃受付をしました。終業間際ですが混んでいました。脱衣所大混雑で、ロッカーは譲り合いの心が大切です。

ちょうど次の日が、レモン湯だったようです。今回は普通のお湯につかってきました。体が冷えきっていたこともあり、極楽極楽~。(帰り、また雪道ですけどね)

 

ホテルに戻り、1日目は終了です。

 

~2日目~

 

2日目の朝食

「リプトンティーハウス ポルタ店」さんのモーニングプレートセットをいただきながら、1日の予定を考えます。紅茶専門店なのでドリンクは紅茶をチョイス。美味しかったです。

 

和パフェ

祇園の「吉祥菓寮」さんでスイーツをいただくことにしました。きな粉スイーツ専門店ですが、ショコラパフェに惹かれてこちらをチョイス。オレンジとチョコレートはやっぱり合う! しかし、このパフェを上手にいただく方法が、私にはわかりません。上部の固い部分(メレンゲ)を割っていただくのですが、その固い部分を割ると、表面のパウダーが周囲に盛大に飛んでしまうのです。美しい食レポに憧れます。

 

旅の目的その2:護王神社

亥年なので。御所の西の、護王神社へ。予想通り、境内にはたくさんの参拝客が! 和気清麻呂懐かしい……大学時代の日本史の講義を思い出しました。看板で掲示されていたストーリーは、大河ドラマになったら楽しそうだな~と思いました。

 

旅の目的その3:大阪くらしの今昔館

四条から阪急電車に乗り、大阪へ。旅の目的その3です。想像以上に外国人観光客が多かったです。着物体験出来るから? ……まあ、日本人の私の目的も、そこにあったわけですが。スタッフさんに中国語や韓国語で案内されて、「あ、日本人です」というのを何度も繰り返しました。30分500円(先着順で受付)、服の上からの着付けなので、簡単です。ただ、襟のある服を着ていたのはミスでした。

展示内容は江戸~近代のくらしということで、両国の東京江戸博物館を思い出しましたが、そこはもちろん大阪。天神祭りや通天閣など、大阪ならではの空気を感じました。

 

道頓堀とたこ焼き

夕食の予約時間まで時間があったので、道頓堀へ。有名なグリコの看板を見ました!

大阪といえばたこ焼き? と、近くにあった「たこ家 道頓堀 くくる 本店」さんへ。気になっていた名物びっくりたこ焼(たこが飛び出ているやつです)は売り切れで、大たこ入りたこ焼をチョイス。たこが! 大きい! 大きいたこに十分びっくりしました。そういえば昼食がまだだったことを思い出し、明石焼きも注文。美味しかったです。

 

2日目の夕食

予約をしていた「蛸焼とおでん くれ屋」さんへ。あさりだしのおでんです。あまりの美味しさに、永遠に食べていられる……と思いました。家では出せない味です。関東にも出店してください。通います。

 

JRで京都に戻り、2日目は終了です。

 

~3日目~

 

3日目の朝食

 「西尾八ツ橋ぎをん為次郎 八条口店」さんへ。鶏そばをいただきました。朝からラーメン! 良いのです旅先ですから。白湯スープ美味しかった……。

 

旅の目的その4:今宮神社とあぶり餅

地下鉄烏丸線北大路駅から、徒歩20分。バスを使うのが正解だったかもしれません。が、地下鉄1日券(600円)を購入したので、あくまで地下鉄にこだわった結果です。20分、そこまで遠くないと思いました。

さて、今宮神社の近くには2店、あぶり餅のお店があります。お店は向かい合っていて、両方から呼び込みされます。参拝後、今回は「一和」さんへ。お座敷でいただきました。平日最高。土日だったら混雑して大変だったかもしれません。熱い緑茶と一緒にいただくあぶり餅の、美味しいこと美味しいこと。次の機会には、向かいの「かざりや」さんにも行ってみたいです。

 

3日目の昼食

昼食は「冨美家 本店」さんでいただくことにしました。食べてばっかりですね。

冨美家鍋を注文。鍋焼きうどんです。店員さんに土鍋の蓋をあけてもらった瞬間、わあ! と素で声が出ました。美味しかったです。

 

京都国際マンガミュージアム

2回目の訪問です。こちらも平日最高。お目当ての漫画を、我ながら物凄い集中力で読破しました。満足。

 

旅の終わり

旅の終わりはいつも切なくなります。京都駅を出発した新幹線は、すぐにトンネルに入ってしまいます。トンネルを抜けた先は、私の中ではもう「旅先」ではないのです。少しずつ日常に近付いていく感じが、何とも言えない寂しさと、次回の旅への羨望を生み出します。

 

18:23東京駅着。こうして、この旅は終わりを迎えたのでした。

歴史の勉強は役に立つのか?

 私は歴史が好きだ。流行りの“△△女”・“△△ガール”という言い回しには違和感を覚えるので、“歴女”と自称することはないが、他人から「歴女だね!」と言われれば「ええ、まあ」と曖昧な返事をする。史学科を卒業しておいて「歴女」を否定するのも、おかしな話だからだ。かといって、“△△女”・“△△ガール”という言い回しに対する違和感について説明するのも、面倒である。

 歴史の勉強は役に立つのか? 暗記に苦しむ学生なら、誰でも一度は考えることだと思う。私自身、受験勉強で苦しんでいた時は「こんなの何の役に立つのよ!」と大好きなはずの教科書に、全ての怒りをぶつけていた。

 しかし史学科を卒業して数年が経った今、私は歴史を、必須の「教養」と捉えている。

 

昔は歴史が大嫌いだった

 私の時代、歴史というものは小学校六年生の社会で習うものであった。 当時、私は歴史というものが好きではなかった。むしろ、大嫌いだった。母に訊ねたことがある。「何故、昔のことを勉強しなくてはいけないの?」と。

 もしも、あの時。過去を知って過ちを繰り返さないためだとか、そんなことを大真面目に言われたのなら、私は歴史を好きになることは一生なかったかもしれない。母はどうしてそんな質問をするの、と不思議そうな顔をして、「だって面白いもの」と言った。

 母は歴史好きである。そして母方の祖父も歴史好きである。今思えば、血は争えず、私はなるべくして歴史好きになったようだ。祖父や母の持っている書籍を読み、ドラマを一緒に楽しんでいるうちに、私は歴史の勉強にのめりこんでいった。

 

進路

 中学に上がってすぐ、進路調査のプリントが配られた。恐ろしく気の早い話だが、中高一貫校だったので仕方ない。

 将来就きたい職業に関連した分野を選ぶのがセオリーだった。将来のことなど漠然としていてわからない。それでも、なんとなく抱いていた将来の夢に関連した学部を、友人たちは選んでいた。私が誰でも知っている有名大学の「歴史学科」とプリントに書き殴っても、誰も気にすることはなかった。

 しかし高校生にもなれば、進路選択は現実味を帯びてくる。将来を見据え模試の結果と睨めっこしながら自分の学力と向き合い、現実的に手の届きそうな大学、学部、学科を選んでいかなければならない。

 高校生になっても、私の志望は変わっていなかった。小説やNHKシルクロード特集の影響で東洋史に興味を持ち、「将来の職業は未定だが、とにかく専門的に歴史の勉強をしたい」と考えるようになっていた。歴史を学ぶ学生となり、自分の知的好奇心を満たすための「方法」を習得したかった。志望理由は突き詰めるとそこに行き着く。

 性格的に研究者には向いていないので、院に進んで研究を続けることはありえないと想定していた。社会や地歴の先生には恵まれていたが、教職という選択肢も一切なかった。就職したい分野は就活をする時に考える、だから好きなことをやらせてほしい。好きなことを勉強する大学生でいたい。私は自分の考えを担任と両親に伝えた。進路指導担当とは仲が悪かったので、一切相談しなかったが。

 担任は私の将来設計の甘さ、脆さに気付いていたはずだが、否定することはなかった。両親も、理解してくれた。私はつくづく環境に恵まれている。就職を想定しない進路の設定は少しばかり異色を放っていたが、「やりたいことをやりなさい」と、両親は私の背中を押してくれた。

 

歴史は役に立つ?

  大学時代、「歴史って就職に役に立たないよね」と他学科の人によく言われた。それを言うのは大体、就職のためになる進路を一生懸命選んだと思われる人たちだ。その人たちの選択はきっと正しいので、私は必ず「そうかもね」と言うようにしていた。実際、史学科が就活で有利に働いたという話はあまり聞かない。

 私は大学卒業後、紆余曲折を経て歴史とは直接関係のない福祉系の職業についた。そこで歴史の知識の引き出しは、意外なほど会話に役立つことがわかった。名前や習慣、言葉の由来に、古い時代のマニアックなあれこれが関与していることは、珍しくない。会話のきっかけは、身近なところに落ちている。そういう意味では、歴史は就活には関係なくても、その先の仕事人生には大きく関わってくる「教養」と言えるのではないか。

 

 先日都内のカフェで、女子高校生二人が進路について話していた。「Aちゃん史学科なの?就職先なくね?」そう早口で喋る女の子の見ている過去問は、経営学部のものだった。経営学部に入っても……と私は思ったが、いまだに、いや、もしかしたら私の時以上に、史学科志望に対する周囲の目は厳しいのかもしれない。悲しくなり、勢いでこの記事を書いた。大好きな歴史関連の文章は、また別の機会に。

 今はただ、Aちゃんが春から史学科で充実した日々を送れることを、心から祈っている。

ご挨拶

 はじめまして。

 漆史(ななし)と申します。

 

 「ななし」では、漢字を一発変換できません。

 登録するのが面倒なので、「うるしふみ」と打っています。

 何だか自分でも「うるしふみ」と読むのが正解のような気がしてきましたが、「ななし」です。「ななし」。

 どうぞ、お見知りおきください。

 

 長めの文章を書きたくなって、久々にブログを開設してみました。

 ジャンルを固定せず、思いつくままに、色々、書いていく予定です。

 

 よろしくお願いいたします。